地域防災力の向上をテーマにしたシンポジウムが18日、愛媛県松山市湊町7丁目の市総合コミュニティセンターであった。東日本大震災で被災しながら、他地区の被災者も支援した仙台市宮城野区福住町の町内会長が講演。県内の自主防災関係者らによるパネル討論もあり、約930人が災害に備えて住民が協力する大切さを考えた。
 松山市や市消防団、愛媛大防災情報研究センターなどが共催。阪神大震災を受け国が定めた防災とボランティア週間(15~21日)に合わせ2012年度から毎年実施している。
 福住町の菅原康雄町内会長は「隗(かい)より始めよ―侮るな地域力 できるだけ行政に頼らない地域力」と題して講演。03年に独自防災マニュアルや高齢者ら約400世帯1000人の名簿を作り、名簿を毎年更新していると述べた。